お金は大切

旅行にお金を持っていく時の手間と手数料を最小限に抑え、最大限の利便性と安心感を確保したくありませんか?ルイス・サザデンが4つ主なの旅のお金を比較します。

イギリスでバックパッカーをするにも、南太平洋でクルージングするにも、アジアを自転車で回るにも、チリでカフェめぐりするにも、はたまたアフリカ大陸を放浪する場合でも、世界のどこへ行くにもお金は必要です。問題は、大切な旅の資金をどうやって持って行くか、そして到着してからどうやって現金を入手するかなのです。現金、クレジットカードやデビットカード、銀行のキャッシュカード、プリペイドの旅行用カード、それともトラベラーズチェックか…。  

 

ドル&センス: 現金

とにもかくにも、到着後すぐに現地通貨の現金が必要になります。ホテルへ向かうタクシー代やリフレッシュのためのコーヒーなど、すぐに必要になる出費のためです。旅の資金をすべて現金で持って行くのはおすすめできません。現金とほかの手段を組み合わせて持って行きましょう。

利点: 現金は便利です。実際に使う場合も隠れた費用などありません。

コモンウェルス銀行のExpress FXサービスなどを利用すると、レートの良い時にインターネットで現金を購入し、現地の支店でその通貨を受け取ることができます。

欠点: 緊急時のバックアップは無し。現金を紛失したらそれで終わりです。移動中はベルト型ポーチや首から掛けるポーチに現金を入れるなどして、特に用心しましょう。万が一現金を盗まれてしまった場合は、クレジットカードやキャッシュカードで現金を引き出し、宿や交通機関の料金はカードで支払いましょう。

選択肢: 複数の国を旅する場合は、必要となる各通貨の金額を予測し、通貨間での両替をなるべくしないようにしましょう。EUに加盟している17か国でユーロが使用できます。米ドルは東南アジアや南米で使用できます。また、アフリカでは米ドルと英ポンド、南太平洋の国々では米ドルと豪ドルが使用できます。

ヒント: 両替時の隠れ費用に気をつけましょう。「手数料」はわずか1%(最低手数料はおよそ5ドル)という金融機関もありますが、その分為替レートが悪かったりします。

現金を持って行くのは: タクシーやバスの料金やチップといった少額の支払い。短期間の旅行、または比較的犯罪に合う確率が低い場合(オールインクルーシブのホテルやクルーズ船など)。トラベラーズチェックを換金できるような場所やATMが無さそうな地域を旅する場合。

カードって素敵: クレジット/デビットカードとキャッシュカード 

明らかに、クレジットカード、キャッシュカード、VISAデビット(VISAのクレジットカードを使用できるお店で使えるカード。支払いは銀行口座からすぐに行き落とされる)などのデビットカードに勝るものはありません。荷物をまとめてすぐに出かけられます。ほとんどのカードは、世界に100万台以上もあるMasterCard/CirrusやVISA/PLUSのATMでの現金の引き出しが可能です(北京オリンピック以降、中国には9万台のVISAのATMが設置されています)。クレジット/デビットカードは、ほぼ世界のどこでも商品やサービスの購入に使用できます。 

利点: 何といっても利便性が一番です。旅行前にやっておくべきことは、自分の口座が海外からでも使用できるかを確認しておくこと。そして海外でカードを使用した場合の使用料や手数料も銀行に確認しておきましょう。カードは紛失や盗難にあっても、通常はだいたい24時間以内に再発行してもらえます。また多くのクレジットカード会社では、カードで購入した商品へのショッピング保険も用意しています。

欠点: カードの使い方と銀行により異なる使用料や手数料がかかる。最も経済的なカードの使い方は、高額な支払い(大きな買い物、外食、宿泊費など)にはクレジット/デビットカードを使い、現金の引き出しにはキャッシュカードを使うことです(引き出しごとに4~5ドル、さらに外国為替手数料として2~3.5%がかかります)。クレジットカードを使ってATMで現金を引き出すと、費用がかさみはじめます。キャッシングサービスとして扱われ、外国為替手数料に加え、すぐに利息が加算されるためです。キャッシングの場合は、商品やサービスをカードで購入するときのような無利息の期間はありません。ほかに注意が必要なのは、クレジットカード詐欺や1日の限度額、カードを飲み込んだきりになるATMの故障などです。また、事前に旅行することを知らせていないと、あなたのカードの使われ方が普段とは違う「異常事態」だと銀行側が判断し、カードを停止する場合もあります。

選択肢: 今あるカード、または28 Degrees MasterCardのような旅行に特化したカードを持って行きましょう。年会費、為替手数料、ATM引き出し、キャッシングサービス、海外購入手数料などが無料です。

ヒント: 自分の利用している銀行と提携しているATMを使用しましょう。たとえばWestpac利用者なら、アメリカではBank of America、イギリスではBarclays、カナダではScotia BankのATMを手数料無料で使用できます(ただし為替手数料がかかります)。

クレジットカード/キャッシュカードを使うのは: カードが広く使用でき、ATMのネットワークが整っている地域への短期間の旅行。レンタカーを借りる場合はクレジットカードが必要になります。

SHOW ME THE MONEY

選ぶカードによって使用料と手数料はどう変わってくるのでしょうか?イギリスに3000ドルを持って行く場合、実際にかかる手数料などの額を見てみましょう。

  • 現金にした場合: 30ドル。オーストラリアの銀行や両替所で3000豪ドルを英ポンドに両替する場合、ほとんどがおよそ2.5%の為替レートマージン、さらに手数料を取られます。
  • キャッシュカードの場合: 84~90ドル。通常、500ドルを6回引き出すと、24~30ドルのATM使用料と手数料60ドル(使用料4~5ドル+2%の手数料(10ドル)が各6回分)がかかります。28 Degrees MasterCardを使うと、不思議なことに手数料がかかりません。
  • トラベルプリペイドカードの場合: カードに3,000ドルを入金するには、通常1~1.1%の手数料がかかるため、30~33ドルがかかります。どちらのカード発行会社でも、再チャージの際にも1~1.1%の手数料がかかります。カードの発行料は0~15ドル、引き出し手数料は0~3.75ドルとまちまちです。
  • トラベラーズチェックの場合: 0ドル(TCの手数料が無料の場合、上記を参照)または手数料がかかる場合は通常1~1.1%なので30~33ドル。

 

遊ぶ前に支払う:トラベルプリペイドカード

トラベルプリペイドカードは、最新の旅の資金のスタイルであり急成長しています。仕組みはこうです。旅先の通貨でカードに資金を「入金」しておきます(後で為替手数料や為替レートの差額を気にする必要がありません)。そして、世界中のATMで現地通貨で現金を引き出すことができます(そのため為替手数料は必要ありません)。 

利点: トラベラーズチェック並みのセキュリティ(および為替レートの固定)を確保しながら、キャッシュカードのように便利に利用できます。残額と取引履歴をオンラインで確認して、支出内容を把握することができます。「キャッシュパスポートカード」(下の選択肢を参照)なら、オンラインで、またはスマートフォンからテキストメッセージを送信して、世界中どこからでも再入金することが可能です。プリペイドカードはクレジットカードと違い、18歳未満の信用情報の無い未成年でも発行が可能です。銀行によっては、キャッシュカードを海外で使うよりもプリペイドカードの方が安い場合があります。

欠点: カード詐欺やATMの故障などに関してはキャッシュカードやクレジットカードと同じ。自分のプリペイドカードを使えるATMが旅先にあることを確認しておきましょう。

選択肢: トラべレックスは今も世界最大のプリペイドカード発行者。現在、2種類のキャッシュパスポートカードがあり、キャッシュパスポートプリペイドVISAトラベル/マネーカードは世界中のVISAのATMと対応ショップで利用でき、MasterCard®マルチカレンシーキャッシュパスポートでは最大9種類の通貨に対応しています。また、MasterCard対応の場所で現金の引き出しや商品等の購入ができるコモンウェルス銀行のトラベルマネーカードもあります。同様に、ANZトラベルカードはVISAカード対応の場所で使えます。

カードの紛失・盗難にあった場合: トラベルプリペイドカードはクレジットカードよりも安全です。使用するには暗証番号が必要です。そして銀行口座と連動しておらず(ほとんどのカードには名前すら記載されません)、資金はカードではなくVISAトラベルマネーシステムに保管されます。トラべレックスのキャッシュパスポートカードでは年中無休の緊急アシスタンスサービスを利用できます。世界中どこでも24時間以内のカード再発行に対応し、緊急時には10分で提携店舗で現金を受け取ることが可能です。

トラベルプリペイドカードを使うのは: 滞在中使用する通貨が1つだけの場合(カードに入金した通貨以外の通貨で現金を引き出す場合は、為替手数料が必要)、ATMがたくさんある場所に行く場合(実際にあちこちにある場所)、使用する金額を制限したい場合、またはカップルで旅行している場合(2枚のカードを発行し、1つの資金を2人で分けることが可能)。

 

後悔しないように安全策を取る: トラベラーズチェック

旅の資金に関して最大の疑問は、プリペイドカードのような競合相手が成長を遂げていく中で、トラベラーズチェック(TC)は衰退の一途を辿るのか、ということです。トラべレックスのアジア太平洋地域マーケティングマネージャーのニック・エンボム氏(Nik Ehnbom)は、TCは「世界中で急速に消滅しつつある」と言います。トラべレックスはトーマスクックおよびVISAのTCの発行を止めましたが、アメリカン・エキスプレスのTCは今も発行を続けています。 

驚くことではありませんが、アメリカン・エキスプレスはTCを残しています。毎日、世界中で100万枚ものアメックスのTCが現金化されているのです。「アメリカン・エキスプレスのTCの主な購入層は26歳~39歳です」と、アメリカン・エキスプレスのオーストラリアおよびニュージーランド顧客担当マネージャーであるフィリップ・マーノック氏(Phillip Marnoch)は言います。「おそらくバックパッカーで長期間旅行をする人たちで、お金を最大限に活用したい人たちなのでしょう。だから手数料ゼロのものを探します。それに人里離れた、あまり周辺にATMが無いような場所に行く人が多いからでしょう」

利点: TCを利用する主な2つの利点は、安心と購入しやすさでしょう(世界中のほぼどこでも24時間以内に再発行が可能で、現金化する際にはサインが2か所必要)。そして、手数料無料で購入できます。アメリカン・エキスプレスのサイトで発注し、ほんの少し計画するだけで手数料なしで現金化できます。無料で現金化できるポイントが12万か所もあるのです。キャッシュカードのような即時性はありませんが、お金をすぐには使わなくなるという効果があるかもしれません。TCの控えを見れば、あとどれだけお金が残っているのかすぐに確認できます。

欠点: 運びにくい可能性がある(クレジットカードのようにお財布には入らないが、アメックスではTCのサイズを変える計画はない)。(できれば無料で)現金化できる場所を探すのは、必ずしも簡単ではないこと。そして、一部の金融機関ではTCを現金化する際に顔写真付きの身分証を求めます。つまりパスポートも持ち歩かなくてはなりません。

選択肢: オーストラリアで購入できるのはアメリカン・エキスプレスのトラベラーズチェックのみ。アメリカン・エキスプレスの外国為替および旅行サービスオフィストラべレックスオーストラリア・ポスト(郵便公社)、およびWestpac、コモンウェルス銀行、NABといった銀行/クレジット会社で8種類の通貨を用意しています。

TCを使うのは: 一度に長期間家を離れる長期旅行や人里離れた場所へ行く場合はトラベラーズチェックが最適です。緊急時のバックアップとして少しTCを持って行くのもおすすめです(有効期限がないため、未使用のTCを別の旅行に持って行くことも可能)。トラベルプリペイドカードがまだそれほど広く使用できない中国でも、TCは役に立ちます。アメリカやカナダ、中南米を旅行する際は、多くの店やホテル、レストランで現金の代わりにTCを使用できます。 

すべての選択肢とそれぞれの利点や欠点など、考えることはたくさんありますが、旅の資金を賢く持ち歩く秘訣は、分散させて持っておくということです。日々の出費(バス代、コーヒー代、チップなど)のために現金を少し、ATMでのお金の引き出し用や大きな買い物のためにキャッシュカードとクレジットカード、まとまった資金にはトラベルプリペイドカード(またはTC)、長期旅行や僻地へ行く場合はトラベラーズチェックや緊急時用の現金を用意しておくと良いでしょう。 

 

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